最後の電話
まだ、桜は残ってたっけ?
初めてあなたからかかってきた電話。
僕はドキドキしながら出たんだ。
「明日の時間、遅くしてもらってもいいですか?」
僕のOKを聞いたあなたは
「そうですか! よかったぁ!!」
ってとびっきり喜んだ声を聞かせてくれた。
それに僕はドキっとしたんだ。
あんた、ホントに採用担当ですか?
「そうですか! よかったぁ!!」
とか、どこの女子大生と話してるんだ?とか思ったしね。
面接待ってる間とかもちょこッと出てきて、
今、忙しいんですかぁ?(↑)、とか言ってくるの。
採用担当の人と話してると言うより、サークルの後輩の女の子と話してる感じ?
(サークルに入ってないから、単にイメージなんだけど…)
今回、すいみーが就活やってた中で一番キャラがよかった採用担当の人だった。
あのキャラだけで、その会社がいい雰囲気なんじゃないか?って錯覚するぐらい。
だけど、無情なもので内々定取った中でもっとも無名な会社なんだ…
(ただ名前が知られてないだけで、いい会社だとは思うんだけど。)
というわけで、内々定辞退の電話をしなければならない。
これがあの人と話す最後の電話。
……気が重いな。
ぴろぴろぴろぴろ
はい、株式会社○○です。
もしもし、××大学のすいみーと申します。
御社の内々定をいただいてたのですが、辞退したいと思いまして…
そうですかぁ…(↓)
他社の内定が出たんですかぁ…(↓)
差し支えなければ、どちらに行かれるか聞いてもよろしいでしょうか?
まだ、何社かで決めかねてるんですけど…*1
そうですかぁ…(↓)
これからも頑張ってください。
感情入ってる…
ほかの会社だと、罪悪感はあるけど事務的にやってくれるからよかったのに…
すっごい罪悪感…*2
とはいえ、自分の人生の重大な決断だから、その会社の1人の人だけを見て決めちゃいけないからね。
説明会とか面接とか、会社の人にとってはいっぱい受けてるなかの1人かもしれないけど、
すいみーにとって、お世話になった人たち。
まがりなりにも、すいみーに期待して内々定、選考合格をくれた会社に
感謝して、謝罪のして、期待を誇りに変えて頑張っていこう。
内々定保留は残り2社。
最終面接で同じ大学の人と出会ってともにうかった会社とよしくん*3の働いてる会社、どっちが行ってる会社がいいかよく考えないと。
(結局、自分がない会社選びになってる…)*4