春の風がやさしいのは…

先輩たちと写真撮るんで12時集合で♪
久しぶりに来たサッカー部マネージャーからのメール。
事実上辞めたサッカー部の先輩たちの卒業式。


3年生では全く活動しなかったけど、2年生まではちゃんと行ってた部活。
当然、先輩たちとずっとやってたんだよね。*1
先輩はすくないけど4人。
その中でもキャプテンと4年のマネさんにはお世話になった。






ホスト顔負けの容姿のキャプテン。
入学式で新入生の勧誘をサボってたキャプテンがみんなから勧誘に行け!と言われた。
しぶしぶ勧誘に行ったキャプテンがホスト張りに女の子を勧誘。
声をかけた1人目の女の子がマネージャーになったのには「マジでホストだな…」と驚かされた。



その容姿の反面、精神的弱さを持つキャプテン。
あの顔で弱さを演じられると女の子だけでなく男も、後輩も守ってあげたくなってしまう。
そんな彼にどれほどの女性が騙されたであろう。



そんなキャプテンだが、試合中で相手に向かう姿勢にはすごいものがあった。
すいみーがはじめて見に行った試合は圧倒されていた。
試合展開や相手の執拗なプレッシャーに焦れた彼は、相手そのものに向かっていった。
2枚目のイエローカードをもらい引き上げてくる彼にはすがすがしい笑みがこぼれていた。




1つ上の代で唯一のマネージャー。
彼女の明るさ、笑顔はどんな状況でも光をさしてくれた。




2つ上の代が引退、1つ上の代が少ないためいきなりすいみーの代に裏方の仕事が回ってきた。
各々が各々の判断で動いていたため、いろいろな問題が起こった。
そのひとつに部費の用途不明金だった。




年度終わりに部費の清算をする必要があった。
しかし額が合わない。
協会登録費、ボール代、審判員登録費…
どれを考えても合わない。
来る日も来る日もこの問題は付きまとった。
学生課ともめるのも頻繁になっていた。




このままでは活動も出来ない。
来年度予算の減額やサッカー部の信頼低下どころか存続さえ危ぶまれる状況だった。
そんな暗い状況で、会計も兼ねていた、いつも明るいマネージャーは笑顔でこう言った。



私、ゼンゼンわかんない★



そっかー♪ そんなの笑い飛ばしちゃえばいいんだよね!
27万円の不明金(年度予算40万円)なんて忘れちゃえばいいんだよね♪*2



この問題を乗り越えたあと、大部分のすいみーの代は消えていった。
そんななかでマネージャーとして4年生の最後まで活動してくれていた。
弱いチームの中で一生懸命できたのは彼女の明るさが大きかったんだと思う。






部活は辞めちゃったけど、俺にとって2人ともお世話になったし、良き先輩だった。
部活を辞めたことに唯一後悔があるなら、2人の遠くになってしまったことなんだよね。
今さら偉そうに部活の後輩として顔を出したのはそのため。



こんな日なんだけど、俺自身から「今さら」って感じが拭いきれない…
もっと、話したかった…




春の風がやさしいのは、零れそうな涙を拭くため…
春の風が強いのは、飛び立つ背中を強く押すため…




社会人として、新しいステージで活躍していってほしい。
そしていつか同じステージで、この春の風に乗せて便りを届けられるような人間にお互いなれたらいいな。

*1:うちの部活は就活のため3年に引退するケースが多い。サッカー部に関しては2年連続で3年次進級とともに参加しなくなっていく人が多かった。

*2:結局俺らが払うことになった。1万円ずつ… てか使途不明金が本当に27万円だったのかもよく分からない。