Over

あの日を踏みしめたシューズ

がちゃっ!
えーと、サッカー部の部室に置きっぱなしだった高校の部ジャー*1は……
お、あったぞ!
ずっと置きっぱなしだったから持っていかれたり、捨てられたりしてないか心配だったんだよね。
それにしても、部室懐かしいな。


すみません。サッカーを見学しに来たんですけど…
「うちの大学、サークルがつぶれたから部活しかないんだ。」
じゃあ、サッカー部に入ります。


大学1年生の5月。
授業やバイトが忙しくて、サークルはあきらめようかと思ってた。
でもどーしてもサッカーがやりたくて、グランドに行ったんだよな。
サークルがないのはびっくりしたけど、練習日もそこまで多い感じじゃなかったサッカー部に入部したんだよね。


ちょこちょこちょこちょこ
てんっ!
にこっ!!


バイトのため2日目から参加した合宿。
先輩たちの名前とキャラを把握するいい機会だった。
うちの大学の民宿には知らない女の子が。
同学年のマネージャーだった。
そのかわいらしさは、すいみーの価値観をひっくり返すような威力を持っていた。*2
最終日、試合観戦中にむこうから隣に座って話してくれたとき、めちゃくちゃ嬉しくて少し照れた。


ずざざざざざざざっ!


大雨の中の大会。
グラントはすねまで浸かるほどに水没していた。
その中でボールを蹴ると、ボールは止まり、水流によって後ろに戻る。
本気のシュートが飛距離マイナス2m…


「ユニフォーム代は払ったんですよね?」
「領収書ってもらったんでしたっけ?」
「1人、1万ぐらい出してもらわないと…」


すいみーの2つ上が引退*3して、すいみーも2年生になった。
1つ上が少ない分、うちらの代も裏方の仕事をこなすようになったが、問題が多発した。
連盟への提出物の不備、学生課との関係悪化、使途不明の部費27万円…
サッカーをやることより、問題に追われることが多くなっていった。
その状態では練習もままならず、嫌気が差したすいみーは部活から遠ざかっていった。


「次の大会のポジションどうする?」
「交代はあいつとでいいよね?」


多くの問題が解決したとき、世代は1つ下に変わっていた。
3年の半分近くがやめ、残り半分もほとんど、もしくは全く部活に行かなくなっていた。
大会を観戦に行っても、知らない後輩の顔ばかり…
3年がいなくなった今、2年生主体の事実上の新チームが大会に臨んでいる。




時間は過ぎるものだけど、1年生のとき、先輩とサッカーやってた頃は楽しかった。
サッカーやりたいな…



ジャージもトレシュ*4も持ったし、これで置き忘れるものはないな。
これで事実上の決別か…
いろいろ問題があったとはいえ、自分の大学の自分の所属していた部活。
これからも陰ながら応援していきたい。


さようなら、「サッカー部、すいみー」


サッカー部と決別しました。
決断力が上がった。

*1:部活ジャージ

*2:ただし、性格は良くない典型的な美人。男にはいい顔をするため、すいみーにもいい顔をしてくれた。あまりに世界が違う感じがして恋愛対象として見たことはない。

*3:うちのサッカー部は慣例的に3年生で引退する。

*4:レーニングシューズ